カル カッタはイギリスが統治した英領インド帝国の首都が長らくおかれた都市である。だから町の骨格はどこかイギリスっぽい。市街地の中央に広大な緑地があると ころなど、どこかで見たな、と思案していたら、それはロンドンのハイドパークの光景にほかならないのだ。この建物はヴィクトリア祈念堂という。ヴィクトリ ア女王にちなんだ、イギリス時代の忘れ形見みたいな建物だ。