すばらしいレクイエムだった。紛争の耐えないパレスチナの地で、容易に国境を飛び越えてしまうモーツアルトの 音楽の、それも絶筆であるレクイエムを聞くことは、それだけでも稀有な体験だった。技術面というよりも、心に響くレクイエムであった。