アンコール・トムにも美しい仏像が持ち込まれている。黄色い法衣は僧侶のそれと同じ色だ。仏像では、お世話係りの人がいて、観光客にお線香を上げてください、とジェスチャーで求める。もちろんお線香代を寄進しなければならない。これも生活の糧となる。 アンコール遺跡はヒンズー教だから、仏様にお線香なんて上げる必要ない、などと言わず、たまには仏様に普段の殺生をお許し戴くよう、祈りを捧げるのもよいのではないだろうか。これも経済というものだ。