もともとボゴール植物園は、オランダ東インド会社の総督府の 別館として建造された。というのも総督府が置かれたジャカルタの河口近くのコタ地区は水質汚濁が進み、居住環境が悪化していくからだ。この白亜の宮殿は 1856年に建造されたもので、植民地時代には華々しいパーティーが開催され、その後もスカルノが夫人たちと住んだり、あるいは失脚の後はここに幽閉され たりと、屈折した歴史を持つ。