グロドックの中国人街 は細い路地が縦横に繋がり、路地の奥にはさまざまな店−蛙を売る露店さえもある−が軒を連ねる。この迷宮のような中国人街で、18世紀の中ごろ、東インド 会社の政府を転覆させ ようという陰謀が発覚して、その下手人が処刑されるという事件が起こった。その男はペーター・エルベルフェルトという名前の混血の下級官吏で、その首塚が 中 国人街の一角に設けられたそうだ。その首塚は日本軍のジャワ占領とともに破壊されたらしい。