秩父には「札所(ふだしょ)巡り」という風習がある。13世紀から続くもので、秩父地方の美しい農村・山村風景のなかに散りばめられた34箇所の観音堂を回る、いわばお遍路回りである。江戸時代に庶民のあいだで隆盛を誇ったとある。ここは、横瀬町にある札所九番、明智寺。