スエズ運河の建設は一人の外交官抜きに は語れない。その人がフェルディナン・ド・レセップスだ。彼はスエズ運河建設の夢を、夢のまま終わらせるのではなく、現実の建設まで至らしめた実業家で あった。彼は多くの協力と妨害を一身に受けながら、最後までこの難事業をやり遂げた。レセップスが暮らしたといわれる家がイスマリアにある。アルプスの民 家を思わせる家屋だ。