ハノイ歴史博物館の建物。これは、フランス時代に国 立極東学院として建てられたもので、アンコールワットを初めとするインドシナの学術研究の拠点になった場所だ。設計に当たったのは、フランス人の技監エル ンスト・エブラール(Ernst Hebrard)。ハノイやプノンペンの都市計画に力を尽くしたことでも知られる。フランスでもなく、アジアでもない、エブラール独自のインドシナ様式と でもいうべき新しい造形がここにはある。