ヘムレン流・都市の歩き方
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2003年10月28日





バンコクの朝の散歩でのショット
朝の通勤風景なども面白い。



















カザフスタンの首都・アスタナ市
の主要なルートを一つ知るだけ
で、都市の中での行動範囲は格
段に広がる。


 都市を知る第一歩は都市を歩くことから始まります。ぶらパチ写真も都市を歩くことによって生まれます。だから都市を上手に歩くことは基本といってもいいでしょう。今日はアジアの都市をイメージしながらヘムレン流都市の歩き方についてお話します。

朝のお散歩】 
 私は都市をぶらりと歩く第一歩は朝の散歩、と決めています。どんな場合でも、朝ごはんの前が忙しいなんてことはありませんから、早起きさえ出来れば早朝の時間帯はお散歩に好適です。ホテルに滞在しているとすると、まずホテルの周辺を歩いてみます。
ホテルの場所や近くの目印や方向感覚を頭にいれたら、町を観察しましょう。自分の住んでいる場所と違うこと、日本では嗅いだことのない朝ごはんのにおい、通勤する人たちだとかが目に入ってくると思います。朝の散歩では、町の雰囲気、とくに治安の具合などもあたりをつけておきましょう。安全なら次からはもっと気楽に歩けます。

遠出】 
 次の段階では、ちょっと遠出の散歩をします。市内の大まかな地図が要ります。ホテルのレセプションで頼めばくれるでしょう。地図をみながら面白そうな場所に印をつけてみる。私が注目するのは、マーケット、川、目抜き通り、王宮や寺院、広場、美術館などです。2、3kmくらいなら、ぶらぶらと歩けばたいしたことはありません。お散歩ですから、途中止まって写真をとったりするでしょうから、1kmあたり30分から40分くらい見ておけば十分。気候や体力を考えながら、無理しないで歩きましょう。遠出を2、3回すると、都市の地図がかなり頭に入りますし、方向感覚も身につきます。遠出の散歩には、飲料水と帽子、汗拭きタオルをお忘れなく。

ハイパーお散歩】 
 さて、都市の規模が大きい場合には、交通機関を利用する必要となります。交通機関はあくまでも、都市の中での位置を大きく変える、つまりサッカーの「サイドチェンジ」のように使うのです。バンコクならスカイ・トレインという高架鉄道、ジャカルタならバス(冷房バスなんてもあります)や鉄道、シンガポールなら鉄道やバスなどが便利です。料金の払い方や利用価値のありそうな路線などを頭にいれておきましょう。また迷ったり疲れた場合に備えてタクシーにも慣れておくほうがよいでしょう。
 場合によっては運転手付きのレンタカーを借り上げることもあるでしょうが、自動車というのは都市を知る上ではまったくダメです。冷房の効いた自動車の車窓から都市を眺めていても、都市のことはまったく解りません。自動車で通りすぎる人間と、そこに住む人間の間にはずいぶん距離があり、この距離は簡単には短縮できません。町を知るためには自動車を捨てて、足や公共交通に頼りましょう。

 バスに乗っているといろいろな人がいて、話しかけられたり、不思議な光景を目にしたり、それだけでも楽しい経験です。ジャカルタでは郊外に向かかなり込み合った電車に、果物やお菓子、スナックを売る人が次から次へとやってきます。シンガポールでバスの路線を尋ねているうちに、結局一緒に案内してあげるということになって、夜まであちこち遊んでもらったこともあります。いろいろな出来事がありますが、都市の住民と同じように公共交通機関を使うことによって、いわば目線が同じ高さになる、といえます。

 バス停では、待っている人に路線情報などをどんどん質問しちゃいましょう。大きな声で「このバス、○○地区にいきます?」なんて聞くと、誰かが「大丈夫、行くよ」なんて答えてくれます。どうせ2,3kmは歩くつもりだったら、多少間違っても問題ないわけで、気楽に乗っちゃえばよいのです。迷子になったら、最後の手段のタクシー。タクシー代は常に用意しておきましょう。
 私自身も経験しましたが、
公共交通と徒歩で行くことによって、自動車ではまったくわからなかった都市の面白さが発見できるでしょう。





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